三保内海タチウオに効くアクションとは!??〜1週間かけて検証してみた〜
こんにちは!
bifarr静岡三保店 スタッフ濱中です。
少し去年より遅め?な感じですが、タチウオの群れが三保湾内に入っています!
私は連日、1時間で20匹程度釣ることができています。
ただ、入れ食いというわけでもなく、しっかりとその日のパターンがあるように思います。
そこで、今回は変わった切り口からタチウオ釣りを掘り下げます!
私は大学にてタチウオの食性について研究を行っています。
毎週、50匹程度のタチウオを捌き、胃内容物や体重、体長など様々なデータを計測しています。
今回は三保内海のパターンについて、胃内容物から考察、そしてタチウオに効くルアーアクションについて検証してみたいと思います。
三保内海のタチウオの胃内容物について
9月6日から9月28日までの13日間の間に三保内海で採取された全長38.6~77.5cm143匹のタチウオの
胃内容物を摘出し、記録しました。
なお、採取は全てルアー釣りで行いました。
以下にタチウオの胃内容物をまとめたグラフを示します。
このグラフから分かること
①三保湾内のタチウオはサクラエビを多く捕食している。
②タチウオを捕食しており、共食いをしている。
③シラスを捕食している。
このようなことがグラフから読み取ることができます。
仮説→タチウオは遊泳力の低い生物を主に捕食している?
タチウオは遊泳力の低い生物を好んで捕食しているのではないか!?
このように私は考えました。
皆さんがご存知の通り、サクラエビやシラス型稚魚は多くのフィッシュイーターの餌となっています。
しかし、タチウオが捕食している餌が、他のフィッシュイーターの餌と比較して小さい事に違和感を覚えました。
同じ体重のスズキやブリ、カンパチでは、10cm前後のカタクチイワシやサッパ等を捕食しますが、タチウオはシラスやサクラエビのようにかなり小さい生物を捕食していることがわかりました。
カタクチイワシやサッパを捕食する方が効率よく栄養を摂取できるはずですが、なぜでしょうか。。。
ではここからは、先ほどの結果をもとに釣りへ繋げていきましょう。
タチウオはどんなアクションに反応が良いのか!?〜検証編〜
前述の結果から、タチウオは遊泳力の低い生物を主に捕食していることがわかりました。
そこで、タチウオはどんなアクションに反応が良いのか、検証してみます。
検証の条件
①使用するルアーはbifarr Metal Effect Stay Fall 40g オレンジゼブラグローのみ。
②検証期間は10月14日〜10月21日
③採集場所は三保湾内とする。
④SUPフィッシングのみとする。
⑤タックルの変更はしない。
⑥ジグのフォール中にヒットした魚は換算しない。
⑦アクションは以下の2パターンのみとし、ばらつきが出ないよう、1投ごとにアクションを変更した。
アクションの設定
①強いアクション
リールのハンドル1回転に対して、シャクる幅は1m テンポは60回/分
②弱いアクション
リールのハンドル1/3回転に対して、シャクる幅は20cm テンポは60回/分
早速、実釣へ!
1週間で53匹のタチウオを釣ることができました。
さて、結果は!
②弱いアクションが36匹、①強いアクションが17匹という結果になりました!
今回の検証では、タチウオは弱いアクションに反応がいいということがわかりました。
遊泳力の低い生物を食べる→弱いアクションに反応が良い
という考察ができますね。
まだまだ、地域の差やジグとアクションの相性など不確定要素が多くある検証でしたが、
三保でタチウオ釣りをされる方に向けて、一つの参考となれば嬉しいです。
これからの季節は、大型のタチウオも釣れる時期になってきます。
ぜひ、ご自身の好きなアクションを見つけて、タチウオ釣りを楽しんでいただければと思います。
bifrr静岡三保店スタッフ濱中